この記事では2023年6月にLGエレクトロニクスから発売された、新しいゲーミングモニター27GR75Q-Bを紹介しています。
27インチのWQHD解像度で、最大リフレッシュレートは165Hz、パネルはIPSパネルのゲーミングモニターです。その性能や機能について解説していきます。
LGエレクトロニクスとは
LGエレクトロニクスは、韓国のソウルに本社を置いていて、1958年に設立されたそこそこ歴史がある企業です。
ゲーミングモニターを開発しているので、ゲーミングデバイスやPC関係のメーカーなのかと思うかもしれませんが、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの家電製品も開発しています。
ゲーミングモニター27GR75Q-Bについて
27インチのWQHD解像度
画面の大きさは27インチでゲーミングモニターの中では、少しだけ大きめだと思います。画面が大きいと迫力のある映像でゲームをプレイできたり、作業用で使うなら複数のウィンドウを並べやすいというメリットがあります。
しかし、大きい画面でゲームをしていると、目を動かす距離が長くなるので、反応が遅れたり目が疲れやすくなるなどのデメリットがあると言われています。
解像度についてはWQHD(2560×1440)となっています。4Kには劣りますが、高い解像度でゲームをプレイできるようになります。高画質なモニターが欲しいけど、4Kで高リフレッシュレートのモニターは予算的に厳しいという人におすすめの解像度です。
発色がいいIPSパネルを採用
パネルは発色がいいIPSパネルが採用されています。画面が白っぽくなってしまうTNパネルと比べると、発色がよくて画面が綺麗になるメリットがありますが、少し価格が高くなってしまうデメリットがあります。
最近のゲームはグラフィックが向上してきていて、そのグラフィックを最大限に楽しむためにはIPSパネルがいいと思います。
リフレッシュレートは165Hz
リフレッシュレートは最大で165Hzとなっています。ゲーミングPCで超高リフレッシュレートでゲームをした場合には残念ながら足りませんが、そこまで気にしないのであれば問題ないと思います。
注意点もあり、165Hzを出せるのはDisplayPortで接続したときのみとなっています。HDMIで接続した場合は144Hzが最大になります。
リフレッシュレートは、その数値が高ければ高いほど、映像が滑らかになって綺麗に見えるようになります。パラパラ漫画のページ数が増えるようなイメージをするといいかもしれません。リフレッシュレートが特に高いモニターだと、240Hzや360Hzに対応しているものもありますが、解像度と高くなった時と同じように価格が大きく上がってしまいます。
可変リフレッシュレートで滑らかさを安定させる
ゲームをしている最中には画面上で、急激にリフレッシュレートが変化したりすると、映像がずれてしまうティアリングというトラブルが発生することがあります。
そのティアリングを防ぐための機能として、可変リフレッシュレートという技術があります。その技術であるNVIDIAのG-SYNCとAMDのFreeSyncに対応しています。
これにより、リフレッシュレートの変化が激しいゲームをしていても、映像の滑らかさが安定して快適にプレイできるようになります。
ただし、NVIDIAのG-SYNCには、DisplayPortでの接続のときのみ対応します。
モーションブラーを抑える機能もある
モーションブラーを抑えるMotion Blur Reductionという機能が搭載されています。
モーションブラーというのはFPSで視点を動かしたときなどに起こる映像のぼけやブレのことです。モーションブラーが起こると視認性が落ちるなどのデメリットがあります。
この機能をオンにすると、そのモーションブラーを最小限にしてくれます。ただし、可変リフレッシュレートとは同時に使えなかったり、オンにしているときは輝度(明るさ)が落ちたりします。このような注意点もある機能になります。
応答速度は4段階で変更できる
応答速度はOFF,Normal,Fast,Fasterの4段階で変更することができるようになっています。
Fasterにした場合が最も早く、オフにした場合は通常の応答速度になります。FPSなどのゲームをプレイするときは、FastかFasterあたりに設定するのがいいと思います。
HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応
HDRはモニターが表現できる明るさの範囲を表している用語で、従来はSDRという規格が一般的でしたが、最近はHDRに対応しているモニターが多くなっています。
SDRでは明るさの調整が難しく、暗いところが見えづらかったり、明るいところが白飛びしてしまったりというトラブルがありましたが、HDRではその明るさをしっかり表現してくれるので、画面が綺麗に見えて目の負担も減らしてくれます。
ただし、接続するゲーム機などのデバイスがHDRに対応していないと、モニターのHDR機能を発揮できません。対応していたとしても設定を変更しないと、機能しない場合もあるので注意が必要な機能です。
フレームレートを表示するFPSカウンター機能搭載
FPSカウンターはゲームプレイ中に、FPSがどの程度出ているのか気になる場合に便利な機能です。
PCにソフトウェアをインストールしなくても、フレームレートを画面端に表示してくれます。
最大フレームレートが出ているか確認したり、高負荷がかかる描写のときにどのくらいフレームレートが下がっているのかを確認出来たりします。
表示する位置を左上、右上、左下、右下の中から選ぶことができます。ゲームのマップなどと重なる場合は、別な位置に移動することもできます。
ブラックスタビライザー機能も搭載
ブラックスタビライザーは、暗くて見づらいところを明るくして、見やすくしてくれる機能です。
常に画面が暗めなホラーゲームで活躍する機能だと思います。また、洞窟などに入ると明るさが極端に下がって、見づらくなってしまうゲームでも活躍する機能になります。
必要以上に明るくならないように、調整することも可能です。
上下の角度調整、高さ調整、90°回転ができる
上下の角度調整はチルト機能とも呼ばれるもので、このモニターの場合は-5°~15°の範囲で調整ができます。高さ調整も可能で、最大で110mm高くできます。
机やイスの高さなどが関係して、モニターの角度や高さがしっくりこない場合に必要になる機能です。
さらに、90°回転させて縦画面にすることも可能です。縦画面で使うことは少ないと思いますが、ブラウザで何かを検索して調べるときにスクロールが少なくて済むなどのメリットがあります。
端子はHDMIが2つとDisplayPortが1つ
入力端子はHDMIが2つとDisplayPortが1つ搭載されています。
複数のデバイスを接続しておいて、切り替えをすればすぐにそれぞれのデバイスに接続できます。
まとめ
以上、27GR75Q-Bの紹介でした。
解像度とリフレッシュレートのバランスが取れているゲーミングモニターだと思います。問題は価格が4万円ほどするところでしょうか。
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